犬用車椅子(ミラちゃん、ボンゴちゃんの車椅子)2006.2.24

○ミラちゃん(2005.11)

 7歳になるラブラドールのミラちゃんは、2歳の時に交通事故に遭い、下半身麻痺の状態になってしまったそうです。

外に出るのを怖がり、それ以来病院に行く以外は、ずっと家の中での生活が続いてたそうです。

それが2005の夏、ちょっとしたきっかけで外に出るのが怖くない、という事に気付いたのです。

早速、飼い主さんが布製ハーネスを作ってみて、それをはめて外に出てみたところ、外を歩ける事を喜んでる様子がとても伝わってきたそうです。

そして、車椅子なら一緒にもっといろんな所へ行くことが出来るだろうということで、私の所へ相談をいただきました。

 

仮組み状態の車椅子に試乗したミラちゃんです。腰の位置が高くフレームの幅も過ぎたようです。でも、ミラちゃんは最初から歩いてくれたそうですよ!

ミラちゃんの体重は30kgあるので、フレームには太いパイプと補強を入れ、直径36cmの大型タイヤを使用しています。

試乗の結果分かったフレームの幅と腰の高さを修正して完成させました。レッグリングは極太の発泡ゴム素材を使い、補強のため芯にナイロンベルトを入れてあります。

ミラちゃんの毛色に合わせて、フレームに黒いカッティングシートを貼りました

2006.2 完成した車椅子に乗るミラちゃんの写真を送っていただきました。春になったら本格的に散歩にでるそうです。楽しみですね!!

○ボンゴちゃん

2005.11 飼い主さんから頂いたメールの一部をご紹介します。

歳になる雄犬で、体重は約11キロあります。(大きいんです)昨年の秋頃から、よろけるようになりました。
ずっと、ひどい中耳炎で、近所の医者には通っておりました。足は椎間板ヘルニアではないかということで、今年4月に大学病院に行き、検査したところ、椎間板ヘルニアと鼓膜の中に膿がたまっているということでした。耳の方は、平衡感覚を失わせるし、このままでは、脳の方に炎症が進むということで、腰の手術を5月に、耳の手術を6月に受けました。
しかし、どんどんあるけなくなり、前足も感覚が悪くなってきたため、再度検査をしたところ、頚椎にもヘルニアが見つかりましたが、難しい状況で手術は無理とのことでした。
その後、症状は進み、夏の終わりには立っていることもできなくなりました。おすわりも、1分間も保てません。四肢とも、全く動かないわけではないのですが、身体が重たいために立っていられず、使わないので筋肉が衰えてしまい、余計に動けなくなったという感じです。
家の中では、少しの距離なら、平泳ぎのようにして、移動します。
どちらかというと右手右足のほうが、感覚が悪いようで、いつも、右足が身体の下になるようにしています。
医者に車椅子のことを伝えたところ、身体を正しい姿勢で保持するし、良いのではないかとのことでした。
車椅子は、四肢を支えるもので、あまり、首に負担がかからないものを考えていただ
ければと思います。

ボンゴちゃんの車椅子は、体重を支えるために4輪にしました。これは、試乗の時の写真です。

私の勘違いで、フレームの前後の長さが短く、ボンゴちゃんに窮屈な思いをさせてしまいました。

試乗の時のフレームはこんな感じです。

これは、フレームの長さを修正した後の写真です。レッグリングとお腹ベルトの間隔が広くなっているのが分かりますか?

前後とも直径16cmのタイヤを使いました

2006.2 飼い主さんにお願いして、ボンゴちゃんの写真を送っていただきました。

ボンゴちゃんは写真を撮る時も歩いてくれたそうです

ボンゴちゃんの体重は、胸の下の2本のベルトとお腹ベルト、レッグリングで支えています。歩行器で適度に運動して、ボンゴちゃんの体調が回復するといいですね!!

ご飯を食べるときに、以前は飼い主さんがずっと支えていたそうですが、今は、歩行器に乗ってご飯を食べているそうですよ。(飼い主さんも楽になったそうです)